flower labo

日々の雑多なことを。

観劇。

先週の土曜日にyhsさんのしんじゃうおへやを観に、コンカリーニョに行ってきました!
死刑制度がテーマだったので、面白かった!という感想にはならなかったですが、とても考えさせられるお話でした。


殺人事件が起こり、犯人が逮捕され、裁判で判決が下る。
どんなに凶悪な、凄惨な事件だったとしても、判決が出た途端世間の人々はその事件への関心を失います。ニュースでも流れなくなる。


でも、判決が下ったところで終わりではないんだ、と改めて実感させられました。


死刑判決が下り、刑が執行されるまで死刑囚の方たちはいつ執行されるか分からない途方もない時を何を思いながら過ごすのか。


そして、執行人の方たちの気持ち。


刑を執行するためには、当たり前ですが執行人が必要です。
最後に死刑囚の息の根を止めるのは機械だとしても、その機械を作動させるスイッチを押すのは生身の人間なのです。


『このボタンを押せば、目の前の死刑囚は死ぬ。』


いくら罪人とはいえ、死刑に処すことが決まってるとはいえ、自分が押したボタンで人の死を、最期を目の当たりにするわけです。


いくら仕事でも、何度経験しても慣れることなど決してないでしょう。
脳裏に焼き付く死刑囚の最期。多分、夢にも出てくる。



「お前が殺人者なら俺も殺人者だ。」



執行人の1人が言ったこの言葉は、あまりにも重すぎる現実でした。


公演時間は2時間弱でしたが、4、5時間観てたんじゃないかと思うほどずっしりとした作品でした。


1つ心残りなのが、序盤のセットの壁に文字を映して説明するシーンの文字がほとんど見えなかったことです。

開演10分前というギリギリな時間に着いたため後ろの方の席になってしまったのと、あと私のメガネの度数が若干あってなかったのが敗因だと思うのですが。

何しろ、中学の時に初めてメガネを作ってから今まで一度も直したことないし。

めんどくさがらないで、いい加減そろそろ直しに行かなきゃだなぁ。


……なんか最後全然関係ないメガネの話になっちゃいましたが←
こんなに観終わった後何日も答えなどないことを考えるような作品を観たのは初めてで、とても刺激的でした。
演劇の深さも感じました。

もっともっとたくさんの作品を観て、たくさん刺激を受けて、演劇の奥深さを感じたいなぁ。